銅の世界的産地として有名なアフリカのザンビアがデフォルト寸前になっており、債務の返済を猶予してもらえなければ飛ぶという緊急事態です。
世界の開発途上国の債務猶予・免除を行うと、先にG7財務相では合意しましたが、G7には入っていませんし、ごねていたのは中国です。なにせ、
ザンビアの対外債務120億ドルの1/3は、中国が債権者
なのです。しかもザンビアは対中国債務を「4億8,500万ドル」も延滞しています。中国側は「この延滞が片付かない限り利払いを猶予しない」などと強硬な態度を見せていました。
しかし、ここにきて中国側も折れたという報道が『Reuters』から出ました。
アフリカ南部ザンビアは今月期限を迎える予定だった債務の返済繰り延べで『中国国家開発銀行』(CDB)と合意したと発表した。返済額や債務の総額などの詳細は明らかにしていない。
ザンビア政府は声明で「開発銀との合意に基づき、25日が期限だった利息と元本(の返済)は延期される」とし、利息は2021年04月25日に支払われ、元本の返済は再スケジュールされると説明した。
(後略)
いわゆる「リスケ」です。筆者も銀行さんにリスケしてもらったことがありますが、けっこう冷や汗をかく経験です。ザンビア当局者も中国相手に大汗をかいたことでしょう。
ただし、これでザンビアのデフォルト危機が去ったわけではありません。
(吉田ハンチング@dcp)