合衆国の中間選挙が開け、一時的に上昇を見せた株式市場ですがその後は下落トレンドとなっています。特にナスダックの下げ幅は大きく、ハイテク株のトップランナーとしてこれまで株式市場を牽引してきたFANGが率先して株価を下げているのです。
上掲のチャートはナスダック総合指数にFANGの株価を表示したものですが、ご覧のとおり中でもアップルの下げ幅が際だって大きいことが分かります(チャートは『Bloomberg』より引用)。iPhoneの販売台数が予定より低迷していることへの懸念、台数がいかないと部品を供給しているサプライヤーの業績へも影響を与えることなどが嫌気されて……などと説明されますが、投資家のハイテク株への投資意欲が薄れてきたのも原因のひとつかもしれません。
実際、CFTC(U.S. Commodity Futures Trading Commissionの略:米商品先物取引委員会)のデータによれば、ヘッジファンドの「ナスダック100種株価指数先物に対するネットポジション」は05月以来の最低値で、しかもポジションがショートに反転しているのです。
ここにきてのナスダックの下落は、トランプ政権のシリコンバレーいじめも影響しているものと考えられます。が、それについては別記事で扱うことにしましょう。
(柏ケミカル@dcp)