中国『恒大集団』預金凍結・訴訟で株価暴落!「1,220億蒸発した」株主も

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台湾メディアではしばしば「宇宙一の不動産屋」と称される中国『恒大集団』(Evergrande Group:エバーグランデグループ)がまた大騒動となっています。

何度もご紹介していますが、『恒大集団』は資金調達が困難な状況となっています。そんな中、2021年07月07日、大手地銀『広発銀行』が『恒大地産集団』などの1億3,200万元(約22億5,192万円)の預金口座を凍結

『恒大集団』はこれを不当として19日、『広発銀行』を提訴すると発表。

また、湖南省邵陽市当局が、『恒大集団』の預託口座での資金の取り扱いが適切ではないとして、同社の住宅販売を停止するように命じました。

『恒大集団』株価暴落!

これらによって、2021年07月19、20日と『恒大集団』の株価は暴落しました。17日の終値から20日の終値まで24.8%も下落していますのでまごうかたなき暴落です。

以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。

19、20日の暴落もすごいのですが、2021年に入ってから最高値の「17.58香港ドル」から、22日の終値「7.81香港ドル」まで、55.6%も下落しています。

『大紀元』の記事によると、2021年上半期の下落だけで香港一で最も裕福な女性ととされる『Chinese Land』のCEOである陳凱韻さん(愛称:甘比/Camby)は「86億香港ドル」(約1,220億円)が蒸発したそうです。

「問題は解決した」と声明を出す

『恒大集団』は22日になって自社ホームページで「問題は解決した」という声明を出しました(下掲)。そのため、「今ココ」と矢印の指している22日に株価は反発しているのです。

<<以下「声明」の全訳>>
『広発銀行』と『恒大集団』は、長年にわたり良好な事業協力関係を維持してきました。

訴訟前の財産保全に関する最近の民事訴訟については、両当事者は十分な連絡を取り、問題を適切に解決しました

両当事者は、今後も事業協力関係を強化・深化させ、協力を強化し、相互利益、双方にメリットのある共通の発展を実現していきます。
恒大集団株式会社 2021年7月22日

⇒参照・引用元:『恒大集団』公式サイト「声明 2021.07.22」

湖南省の販売停止の方ですが、『恒大集団』は2021年07月21日に「河南省に2,000万元を寄付した」というリリースを出しています。名目はあくまで水害への災害支援機となっていますが、このお金は関係はないのでしょうか。

いずれにせよ、『恒大集団』はこのようにドタバタしています。

(吉田ハンチング@dcp)

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