駐韓「中国大使」がやっぱり韓国を脅す。

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駐韓中国大使は、邢海明(シン・ハイミン)という方ですが、韓国メディア『毎日経済』が邢大使に書面インタビューを行って記事にしているのですが、これがなかなか興味深い内容です。

注目ポイントを以下に記事から一部引用します。

まず「Chip4(チップ4)」についてです。

(前略)
――アメリカ合衆国、日本、台湾、韓国が参加する半導体サプライチェーン協力体(チップ4)に対する視点は何か。

半導体分野では、中国は世界半導体産業網とサプライチェーンの重要な輪であり、最大市場の一つだ。

韓国半導体輸出総額の60%を占めており、世界10大半導体購買業者の4社が中国企業だ。

合衆国は故意に中国を排斥する「小集団」を形成しようとしているが、(合衆国の)政治的目的を助けることは結局、他人と自分を全てを傷つけるだけになる。

私が出会った韓国の多くの経済界の識者は、ほとんど韓国の「チップ4」加入と対中国経済貿易「依存度」を下げようとする動きについて懸念を表した。

これらの理性的な声は重視されるべきだ。韓国が自国の利益と協力という大きな枠組みで、関連問題を慎重に処理することを望む。

⇒参照・引用元:『毎日経済』「[한중수교 30년] ⑥ 中대사 “새 기회·도전 직면…한중 ‘디커플링’ 없을 것”」

邢海明(シン・ハイミン)大使は、中国は世界最大の半導体市場であり、韓国の半導体輸出の60%は中国向けじゃないか、と言及しています。韓国が「Chip4」に入って、合衆国の目的どおりに動くことは自分も傷つけることになるぞと言っていますので、これは脅しと考えることができます。

次に、例のTHAAD問題です。記者は「三不一限」について聞いているのですが……。

――THAAD問題に関して、いわゆる「三不一限」がどれほど拘束力のある立場表明だったと見るか。韓国は「THAAD三不」を持続して言及することは中韓関係に役立たないという立場だが、中国の立場は?

THAAD問題は中国の戦略的安保利益と関連しており、非常に敏感な事案だ。この問題はすでに両国関係に深刻な打撃を与えており、まだその悪影響を完全に解消していない。

先日、外交長官会談で両国はこれについて深く意見を交換した。

そして両国がお互いの安全保障の懸念を重視し、適切な処理のために努力し、この問題が両国関係に影響を与える障害にならないようにしなければならないという認識を共にした。

この問題が再び浮上しないように両国が共に努力してほしい。
(後略)

⇒参照・引用元:『毎日経済』「[한중수교 30년] ⑥ 中대사 “새 기회·도전 직면…한중 ‘디커플링’ 없을 것”」

注目すべきは「この問題はすでに両国関係に深刻な打撃を与えており、まだその悪影響を完全に解消していない」の部分です。

いわゆるTHAAD事態という深刻な打撃を受けたのは韓国です。

その悪影響が完全に解消されていないのは確かですが、これは全てにおいて中国が韓国をコントロールしたいがためのものです。「中国を怒らせると先のTHAAD事態みたいなことになるぞ」と言っているわけで、これもやはり脅しです。

というわけで、中国は「Chip4に加盟するな」「三不一限を守れ」の圧迫を続けています。

(吉田ハンチング@dcp)

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