出遅れましたが、気になっている方が多いかもしれませんのでご紹介します。
結論からいえば「日本のEEZ内」と韓国側も確認した模様です。
例の、日本の『国際石油開発帝石株式会社』(INPEX)が2022年01月17日に出した「島根・山口県沖合における試掘調査の実施について(お知らせ)」の件です。
「島根・山口県沖合において石油及び天然ガス賦存の可能性を探るため試掘調査の実施を予定している」と公表しました。
『INPEX』はプレスリリースで試掘場所を以下のように示しています。
これに対して、韓国大使館が日本政府に対して「正確な位置を教えろ」と要求。韓国のEEZが重なっている場所ではないのか、というわけです。日本政府はこの要求を「私企業が行っていることなので教えることはできない」と一蹴。
――で、どうなるのかが危ぶまれていたのです。
しかし、その後韓国メディアが「日韓外交当局が『今回の試掘ポイントは日本のEEZ内のもの』と確認した」という報道を出しました。
韓国メディア『イーデイリー』の記事から以下に引用します。
日本の石油・天然ガス開発企業『INPEX』が島根・山具県東海沖で確認した天然ガス層は、韓国の排他的経済水域(EEZ)内ではないと伝えられた。
19日、外交家によると、日韓外交当局は関連情報を共有し、このような事実を確認した。
(中略)
去る17日、日本の石油・天然ガス開発企業である『INPEX』が発見したという日本海の石油・天然ガス層が論議になったのは、この地点が「EEZ重複地域」に該当するのではないかという指摘が提起されたためである。
(中略)
日韓は、1974年「韓国と日本国の間の両国に隣接する大陸棚北部区域境界計画に関する協定」を締結し、韓国に属する大陸棚部分と日本に属する大陸棚部分を基準に境界線を定めた。
これは、韓・中・日間締結された唯一の境界画定協定でもある。
今回の掘削場所は、まさにこの大陸棚北部区域境界計画定に関する協定により、日本側の境界に属したと伝えられた。
また、韓国側は今回の掘削場所が韓国の排他的経済水域(EEZ)が重なる「中間海域」ではない、という点も確認した。
ただし、韓国政府はあまりにも掘削地点が韓国EEZに近いので、今後もその可能性を排除していない。
外交部関係者は「この機関の関連活動を綿密に注視している」と明らかにした。
(後略)
ただし、(筆者の探し方が悪いのでなければ)このようなプレスリリースは韓国の外交部は出しておりません。
一応、この記事では、韓国側は、「今回の掘削ポイントが日本側のEEZ内にあること」「EEZの重なる中間区域でもないこと」を確認したと報じています。
しかし、割り切れないようで「可能性は排除しない」(なんの可能性?)「活動を注視している」などとしています。
日本の『INPEX』としても難癖をつけてくる国があることは百も承知で、試掘について公表したわけですから、その点(日本のEEZ内であること)に抜かりはないはずですが……油断してはいけません。
以降も韓国にスキを見せずに試掘を進行していただきたいものです。
(吉田ハンチング@dcp)