2022年09月13日、秋夕の祝日が終わり、やっと韓国関税庁からいつもの貿易統計が出ました。結論からいえば、2022年09月も赤字でスタートです。
以下をご覧ください。
2022年09月01~10日
輸出:162億4,600万ドル(-16.6%)
輸入:186億8,800万ドル(-10.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-24億3,300万ドル2022年01月01~09月10日累計
輸出:4,267億8,900万ドル(+14.9%)
輸入:4,497億1,900万ドル(+26.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-229億3,000万ドル※( )内は対前年同月比の増減。
09月01~10日の10日間の貿易収支は「-24億3,300万ドル」と赤字でした。累計では「-229億3,000万ドル」まで赤字がきています。
しかし、前月08月01~10日の「-76億7,700万ドル」と比較すればまだずいぶんマシです。なにせ08月末規準では「-94億7,400万ドル」までいきましたので。
当月の結果でご注目いただきたいのは、対前年同月比です。
これまでは輸出も輸入もプラスで回っていたのですが、当月は対前年同月比でマイナスに転じました。例えば、2022年08月01~10日は以下のようでした。
2022年08月01~10日
輸出:156億8,800万ドル(+23.2%)
輸入:233億6,500万ドル(+34.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-76億7,700万ドル
上掲のとおり「輸出:+23.2%」「輸入:+34.1%」だったのに、「輸出:-16.6%」「輸入:-10.9%」と対前年同期比で輸出も輸入も減少に転じました。これは大変によくない兆しです。
韓国は貿易一本で食べている国ですので、貿易の勢いが弱まると、また貿易でもうからなくなると国が傾きます。
対前年同期比でマイナスに転じたことについて、関税庁は「祝日連休による操業日数の減少などで輸出入額が減少」と説明しています。確かに、1日平均の輸出額は「25.0億ドル」で前年同期比9.0%増加しているので、心配には当たらないという見方もできます。
前月がひどい貿易赤字だったので懸念はあるのですが、もう少し様子を見てみましょう。
ただし、対中国での輸出の減少は気になるところです。主要輸出先での増減は以下になります。
マレーシア:+19.6%
中国:-20.9%
アメリカ合衆国:-11.6%
EU:-23.2%
ベトナム:-11.4%
最もお得意様である中国への輸出は20.9%も減少しています。
通関ベースとはいえ、韓国の貿易でのもうけは着実に減少しています。注視しなければなりません。
(吉田ハンチング@dcp)