アメリカ合衆国・トランプ大統領は大統領選の中、ドット・フランク法(金融規制改革法)について批判してきました。大統領になった後は、金融当局がトランプ大統領の意を汲んでその改正に乗り出していました。
ここにきて、ついにボルカー・ルールについての改正が決まったとのこと。
かつてMoney1でも紹介したことがありますが、ボルカー・ルールとは、2008年のリーマンショックを受け、このような事態を二度と起こさないよう金融機関にはめたかせです。ボルカー・ルールは上記ドット・フランク法に組み込まれて発効しました。
各種報道にあるように、ウォール街で活躍する金融機関、特にゴールドマン・サックス・グループはこのかせを緩和させようとロビー活動に邁進してきました。その努力がついに実ったわけです。ただし、今回の改正はかつてのような野放図な自己勘定取引を許すものではありません。さすがに合衆国でも良心と知性を働かせる人はいるようです。
しかし、今回の改正を「まずは第一歩。ここからさ!」と考えている勢力は多いと思われます。
⇒参照:『Money1』「『ボルカー・ルール』とは?」
https://money1.jp/?p=2461
⇒参照:『Money1』「喉元過ぎれば熱さを忘れる 『ボルカー・ルール』緩和か!?」
https://money1.jp/?p=4310
(柏ケミカル@dcp)