2023年03月23日、『韓国銀行』が「金融安定状況」のデータを公表しました。中に興味深いデータがあるのでご紹介します。
まず、「FSI」(金融安定指数)です。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「金融安定状況(2023年3月)」
「FSI」(金融安定指数)は、数字が「8」から「警戒域(Warning Satge)」に入り、「22」を超えると「危険域(Crisis Stage)」です。
韓国通貨危機時の2008年12月には「57.4」を記録し、コロナ禍の中ドル不足に陥ってドボン寸前だった2020年04月には「24.3」でした。
※証券会社が巨額のマージンコール(追い証)に苦しむなど韓国らしい窮地に陥りましたがアメリカ合衆国『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)が差し伸べたドル流動性スワップ(韓国側呼称「通貨スワップ」)によって助かりました。
2023年02月時点で「FSI」(金融安定指数)は「21.8」で危険域やや下にあります。危ないことに変わりありません。
次に「FVI」(金融脆弱指数)です。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「金融安定状況(2023年3月)」
「FVI」(金融脆弱指数)は0~100までの値を取り、数字が大ききなるほど、金融システムの脆弱性が増していることを示しています。
韓国通過危機時の2008年11月には「73.2」を記録、アジア通貨危機時の1997年11月にはなんと「100」でした。
2023年02月時点で「FVI」(金融脆弱指数)は「44.6」。徐々に下がってはいますが、いまだ脆弱性は高いと見なければなりません。
『韓国銀行』自身はこの指数の推移について以下のように述べています。
国内金融システムは、市場安定化措置などに支えられ、金融市場の不安がやや落ち着くものの、内外の不確実性の増大などで金融安定指数は危機段階の水準を維持。
特に、経済主体の信用リスクおよび対外部門に対する警戒感が増大。
金融システム内の中長期的な脆弱性は、これまで蓄積された金融不均衡リスクが縮小され、徐々に緩和されている。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「金融安定状況(2023年3月)」
―というわけで、『韓国銀行』が認めていますので「いまだ金融システムの安定性については危険段階水準にあり、信用リスクおよび対外部門に対する警戒感が増大している」のが現状です。
決して楽観視はできませんし、韓国のことなので油断禁物です。そもそも韓国は脆弱なのですから。
(吉田ハンチング@dcp)