2019年12月11日(水)、19:50(日本時間)現在、韓国の通貨「ウォン」は以下のような情勢になっています(チャートは『Investing.com』より引用/日足:以下同)。
ローソク足が示すとおり、本日の市場が開いてからは始値より下に1ウォン弱下げましたが、以降はウォン安方向へ進み、「1ドル=1,195ウォン」に実体線で達するかどうかが注目されます。水色の線でざっくりのウォン安のチャネルラインを引いてありますが、現在のところトレンド変換を示すサインはないようです。
もちろんこの時間になって買い勢力の圧力も強まっており、終わってみないとどうなるかは分かりませんが。
気になるのは韓国の通貨当局が為替介入を行っているかどうかですが、その可能性は高いと思われます。というのは、先にMoney1でも取り上げましたが、『中央日報(日本語版)』に「1200ウォン崩壊防げ…韓国外為当局、上半期に38億ドル放出」という記事が出たことがあります。
この記事内で「5月に外為当局は1ドル=1200ウォン水準を超えることに大きな負担を感じ積極的に介入した(後略)」という発言が取り上げられました。
⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「1200ウォン崩壊防げ…韓国外為当局、上半期に38億ドル放出」
https://japanese.joins.com/JArticle/258123?sectcode=310&servcode=300
以下のチャートを見てください。この証言が正しければ、韓国の通貨当局が為替介入を行ったのは「A」の箇所のはずです。先に紹介しましたがここではいわゆる「ワロス曲線」が観測されています。
もし本当に「A」で為替介入を行ったのであれば、それよりもウォン安傾向が強かった「B」、またウォン安の先行きが懸念されている現在にも介入がない方が不思議、ということになりますから。
(柏ケミカル@dcp)