米中首脳会談が行われることになり、必死になっているのが韓国です。
APEC会議で各国首脳がサンフランシスコにいますので、ここでなんとか中国の習近平総書記と尹錫悦（ユン・ソギョル）大統領の会談を実現したいところなのです。
韓国は中国から邪険にされて経済的な嫌がらせを受けるわけにはいきません。「決してアメリカ合衆国の側に立ったわけではないよ」と中国に言い訳をしなければなりませんし、韓国は中国と仲良くやっているとアピールしたい切実な願望があります。
韓国メディアの方が「外交部は何やってんだ」とじれてきたようで……2023年11月14日の定例記者ブリーフィングで以下のようなやりとりがありました。
＜＜質問＞＞
APEC首脳会議をきっかけに韓国外交当局が中国側と中韓首脳会談の開催を協議中という報道がありましたが、内容が正しいかどうか確認してください。協議中であれば、日程や議論・議題に関する内容はいつごろ分かるのか知りたいです。
（『ザ・ファクト』チョ・チェウォン記者）
＜＜答弁＞＞
中韓首脳会談の具体的な計画はまだ決まっていません。＜＜質問＞＞
協議中であることも確認できないのですか？ 協議中かどうかも。
（『ザ・ファクト』チョ・チェウォン記者）＜＜回答＞＞
中韓間で調整は行っています。ただし、具体的な事項は決まっていません。＜＜質問＞＞
日中韓外相会議と関連する報道が続いていますが、今月26日前後の釜山開催見通しについて確認お願いします。
（『メディアペン』キム・ソジョン記者）＜＜答弁＞＞
先月、日中韓3国の高官級会議を通じて、早急に、早いうちに日中韓または日中韓の外交長官会議を開催することで合意されました。これに関しては、現在、関係国間で引き続き日程を調整しています。⇒参照・引用元：『韓国 外交部』公式サイト「대변인 정례브리핑 (11.14)」
韓国のメディアに「中国から袖にされるのではあるまいな？」という焦りがほの見えます。
中韓首脳会談どころか、26日前後に釜山で開催とぶち上げた日中韓外相会議についても、いまだ韓国の外交部はなんら回答ができない状況です。何度もご紹介していますが、この日中韓首脳会談にしても、日中韓外相会議にしても韓国が前のめりになって進めてきたもの。
理由は、日本を盾にして中国と交渉ができる機会だからです。いつもの「中国と自由主義陣営国（この場合は日本）との間を取り持つ韓国」という顔をしたいのです。
ただし、中国はそんなこと先刻お見通しですし、日本からしても「韓国はいるのかなあ」です。
韓国が切望する「中韓首脳会談」「日中韓首脳会談」、はたまた「日中韓外相会議」は開催されるでしょうか？ ご注目ください。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
