01月02日、韓国の「産業通商資源部」が「ソウルブレイン社、最高レベルの高純度フッ酸(12N)大量生産能力の確保」というリリースを出しました。
⇒参照・引用元:『産業通商資源部』「ソウルブレイン社、最高レベルの高純度フッ酸(12N)大量生産能力の確保(原文韓国語:筆者意訳)」
http://www.motie.go.kr/motie/ne/presse/press2/bbs/bbsView.do?bbs_seq_n=162526&bbs_cd_n=81¤tPage=1&search_key_n=&cate_n=&dept_v=&search_val_v=
このリリースでは、
ソウルブレインは、化学素材専門企業で、日本の輸出規制(原文ママ)をきっかけにフッ酸工場新増設を早期に完了して①最高レベルの高純度フッ酸(12 Nine)を、②大量生産できる能力を確保した。
と明記しています。
この02日のリリースを受けて始まった03日の韓国株式市場(KOSDAQ:ソウルブレイン社はKOSDAQ上場)では、ソウルブレイン社の株式は以下のように微妙な結果となっています(チャートは『Investing.com』より引用)。
一時は始値から10%も上がったのですが、結局は始値から6,000ウォン下げて終わっています。このような微妙な結果になるのは、市場からも「本当にできたの?」と疑念を呈されているからではないでしょうか。
ソウルブレイン社のHPに行っても「12 Nineの高純度フッ酸の生産に成功した」「高純度フッ酸の大量生産能力を確保した」といったリリースは出ていません。
⇒参照:『Soulbrain Co.,Ltd.』
http://www.soulbrain.co.kr/
もちろん、産業通商資源部のサイトにある記述が「事実」であればその技術力は大したものです。韓国政府の公的機関が正式なPRESSリリースで「ウソ」を書くわけはありませんしね。
(柏ケミカル@dcp)