韓国「9兆も外国人投資家が買い越し!」それでも株価は下がる。

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Money1では連日、KOSPI(韓国総合株価指数)のプライスアクションをご紹介していますが、韓国の皆さんが期待するほどには上がっていません。

そのため、韓国メディアには「日本がうらやましい」「コリアディスカウントを解消せねば」などの報道が見受けられるようになっています。

韓国の株式市場は、外国人投資家の皆さんが純買い入れ(買入 – 売却がプラス = 買い越し)に動くと上がることが多いです。

『韓国取引所』の出しているデータで、「外国人投資家が大きく買い越した年」に「どのくらい値を上げたのか」のランキングを出してみると以下のようになります。

年度別・外国人KOSPI純買入ランキング

第1位 2009年 32兆4,000億ウォン……+49.7%
第2位 2010年 21兆6,000億ウォン……+21.9%
第3位 2012年 17兆5,000億ウォン……+9.4%
第4位 2003年 13兆8,000億ウォン……+29.2%
第5位 2023年 11兆4,000億ウォン……+18.7%
第6位 2016年 11兆3,000億ウォン……+3.3%
第7位 2004年 10兆5,000億ウォン……+10.5%
第8位 2024年 8兆9,400億ウォン……-1.8%
(2024年は02月14日までのデータ)

金額は外国人投資家による純買入額(買入 – 売却)。……の後の数字は年間のKOSPIの上昇率
⇒データ出典:『韓国取引所』

これまでで、最も外国人投資家が韓国株を買い越した年は「2009年」。韓国通貨危機の直後です(ちょっと危機中に被っています)。金額は32.4兆ウォンの買い越しで、なんと49.7%も上昇しています。

これは韓国通貨危機からの戻しです。

ご注目いただきたいのは、第8位に入っている「2024年」です。これは02月14日までのデータですが、すでに「8.94兆ウォン」も買い越しています。

――にもかかわらず、株価は「-1.8%」年初来から下げているのです

「なんだこりゃ」なのですが、これはMoney1でもご紹介しているとおり「上がりませんねえ」な証左です。

外国人投資家がお金を入れてくれているのに上がらないのです。また、韓国政府は「全銘柄で空売り禁止だー」をまだやっていますが、これを見ると、空売り禁止の効果はほぼなかった、といえるのではないでしょうか。

ただし、これは2024年02月14日までのデータで「-1.8%」です。直近の「02月29日の終値:2,642.36」では(01月02日の終値「2,669.81」から)「-1.0%」とマシになります。もっとも、年初来で株価が下がっていることに変わりはありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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