2023年04月に中国の電気自動車メーカー『BYD』がリリースしたコンパトカー「海鴎(シーガル)」をご存じでしょうか。
上掲のとおり、全長3,780×全幅1,715×高さ1,540mmで、ホイールベースは2,500mmという小さなボディーですが、目玉はなんといっても価格です。
上掲は『BYD』の公式サイトですが、価格は中国本土で「6.98~8.58万元」。2024年03月25日の「1元=20.96円」で計算すると「146万3,008~179万8,368円」になります。
「安っ!」――です。
実際海外では『BYD』の世界戦略車と目されており(もっとも本当にそんなことを考えているかどうかは不明です)、価格はほとんど「1万ドル」ぽっきり。中国メディアによると、ディーラーの値引きがあるので、乗り出し価格はそれより安く買える――とのこと。
発売開始後24時間で1万台が売れ、正式発売から7カ月で20万台を売りました。
2024年からは、「BYD ドルフィンミニ」という名称でブラジルなどの南米市場で販売が開始されます。
韓国メディアもこの「シーガル」に注目しており、例えば『EV Lounge』は、
(前略)
「シーガル」は『BYD』が生産する超小型電気自動車で、開始価格が1万ドル(約1,300万ウォン)に過ぎない。中国の安い人件費、BYDが電気自動車の最も重要な部品であるエンジンを直接生産しており、生産単価を可能な限り抑えたから可能なことだ。
(中略)
このような状況で、中国車の空襲が本格化する場合、合衆国の完成車メーカーは大きな打撃を受ける見通しだ。
中国カモメの攻撃で被害を受けるのは、韓国も例外ではないだろうと専門家は口をそろえる。
と書いています。もちろん最後の1行「中国カモメの攻撃で被害を受けるのは、韓国も例外ではないだろう」が一番いいたいことです。中国産の電気自動車はイナゴのようなもので、各国の自動車市場を食い荒らそうとしています。
韓国企業は北米市場で不振になったら「おしまい」ですので、「南米だけにしてくれー」といったところではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)