定点観測です。2024年09月04日、『韓国銀行』が「2024年08月時点の外貨準備高」を公表しました。
以下を御覧ください。
2024年08月
外貨準備高:4,159億ドル(約60兆2,972億円)※
前月比:+24億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,694億ドル(約53兆5,556億円)
(証券類)
前月比:+24億ドル⇒Deposits:220億ドル(約3兆1,896億円)
(現預金)
前月比:-3億ドル⇒SDRs:152億ドル(約2兆2,037億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+3億ドル⇒IMF position:44億ドル(約6,379億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約6,959億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2024年09月04日「1ドル=144.98円」のレートで算出
金やSDR’sを含んだ外貨準備高の総額は「4,159億ドル」です。対前月比では「24億ドル」増えました。対前年同月比では「24億ドル減少」になるのですが。
2022年01月~2024年08月の推移では以下のようになります。
ずいぶん下がって来ましたが、まあ直近ではヨコヨコという推移です。
当月の内訳を見ると、現金たるDeposits(預金)とSDRがちょうど±3億ドルのイッテコイになって、Securities(証券類)が「+24億ドル」がそのまま外貨準備高を増やした――という結果です。
『韓国銀行』は当月の増減については以下のように説明しています。
↑黄色のマーカー部分が増減の理由について述べた箇所(以下に和訳)。ㅇ金融機関の外貨預金が減少したものの、米ドル安に伴う他通貨外貨資産の米ドル換算額の増加※、外貨資産運用収益等による。
※08月中、米ドル指数は約3.1%下落。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024년 8월말 외환보유액」
08月はドル安が進行したので、ドル以外の外貨建て資産がドル換算で増えた――という説明です。金融機関の外貨預金は減少したというのが注目ポイントでしょう。
上掲のグラフで分かるとおり、それにしても韓国は外貨準備を積めなくなってきました。
(吉田ハンチング@dcp)