中国に『快手』という短編動画投稿プラットフォームがあります。
月間アクティブユーザー(MAU)が約6億人以上というなかなかの大手プラットフォーマーですが、2024年09月21日、その『快手』の管理部門が以下のような公示を出しました。
2024年第199号
『快手』
『快手』における不実で有害な情報の拡散や、日中対立を煽るなどの関連違反行為に対する処置に関する告知最近、プラットフォームの巡回中に、一部のユーザーが不実で有害な発言を発信し、日中対立を煽るなどの行為が確認されました。
これらはネット環境に深刻な悪影響を与えるため、プラットフォームは規則に基づいて断固として対処し、これらの違反内容を清掃し、違反したユーザーには発言禁止、コメント禁止、アカウント停止などの処分を実施しました。
合計90件以上の違反アカウントを処理しました。
プラットフォームは引き続き特別巡回を行い、関連する違反行為を厳しく取り締まります。
また、全てのユーザーに対して、理性的な発言を心がけ、デマの拡散、対立の煽動、無節操な話題の取り扱いによる流量稼ぎ行為を拒否するよう呼びかけます。
ネットユーザーの皆様の監督と報告を歓迎し、違法行為の手掛かりを積極的に提供し、共に健全なネット環境を作り上げましょう。
ご利用中に、違反行為を発見された場合は、以下の方法で報告してください:
プラットフォーム内での報告:
サイト内の報告入口から直接報告を提出できます。詳細な方法については「どうやって報告するか」を検索して確認してください。電話による報告:
カスタマーサービス報告ホットライン400-006-6666にご連絡ください。メールによる報告:
メールで詳細な報告内容をsupport@kuaishou.comまで送信してください。『快手』セキュリティセンター
2024年9月21日
日中対立を煽るなどの有害な発言などがあったので、投稿を消し、アカウントも削除する巡回を続けていると述べています。
このようなプラットフォームの動きは「日中関係の友好を考えたもの」などとお人好しに捉えてはいけません。
これはもちろん当局の以降を受けてのことで、ただの火消しです。
「10歳の日本人少年が刺殺される」という許し難いヘイトクライムが、中国共産党の指導による「反日教育の推進」によって引き起こされたといわれたくないからです。
『Radio Free Asia』に興味深い記事が出ています。日本『静岡大学』楊海英先生の言葉を引いています。該当部分を以下に引用します。
(前略)
日本の『静岡大学』教授である楊海英氏は、中国の現在の一連の行動は表面的には日本に対して友好的に見えるが、彼は中国政府がただ日本を憎んでいないふりをしているに過ぎず、これは国際社会からの中国に対する反日教育への不満に対処するためのものだと信じている。楊海英氏はこう述べている。
「反日しないというのは、国際社会に向けた見せかけに過ぎません。
中華人民共和国の基本的な原則は反日であり、彼らは反日教育や反日イデオロギー、反日思想を放棄しないでしょう。
中国の教科書は変わっておらず、中国の対日政策の基本も変わっていません。このような見せかけのやり方は、彼らの支配下にある国民にも見抜かれています。
いわゆる反日の改善もほんの一時的なものに過ぎません」
(後略)
楊海英先生は、日本に帰化した方で日本名は大野旭。「楊海英」はペンネームです。文化人類学、歴史人類学者でいらっしゃいます。
モンゴルでの「中国の文化大革命について」一次資料を丹念に収集した業績などで知られています。
日本人は、楊海英先生の「中華人民共和国の基本的な原則は反日」という指摘に耳を傾けるべきです。
長年にわたって積み上げられた反日は強固なものです。まさに「大朝鮮」なのです。中国が日本産海産物の禁輸を緩和しようが、そんな見せかけの態度にだまされてはいけません。
(吉田ハンチング@dcp)