2024年11月22日(金)、中国の株式式場がまた墜落しました。
まず上海総合が以下です(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
↑水色の水平線が中国が死守したい「3,000」のラインです。
21日の終値は「3,370.40」で終値が「3,267.19」なので、3.06%下落しました。
暴落とまではいきませんが、中国の投資家の皆さんには堪える下落でしょう。一応支持線が守られているようには見えます。
次に香港ハンセン。
21日の終値が「1万9,601.11」で、22日の終値が「1万9,229.97」ですから、「1.90%」の下落です。
香港ハンセンの方がまだ正直――ですが、こちらは支持線を下に抜いたように見えます。
なぜこのような急落が起こったのかといえば、『PDDホールディングス(PDD Holdings Inc.)』と『百度』の業績が期待外れだったことでセンチメントが一段と悪化したので――という見方が出ています。
『PDDホールディングス』は、「世界をまたにかけるイナゴ」こと越境ECプラットフォーム『temu』を運営している企業。『百度』は検索プラットフォームです。
『Bloomberg』は『UOB Kay Hian(ケイ・ヒアン)』※エグゼクティブディレクター、スティーブン・レオンさんの以下のような言葉を紹介しています。
「(投資家は)不動産や株式から消費に至るまで何も改善されていないことに気付いた。企業利益からもポジティブサプライズはなかった」
※シンガポールを拠点とする証券会社および資産管理会社。シンガポール最大の証券会社であり、親会社の『ユナイテッド・オーバーシーズ銀行』(UOB)と連携して幅広い金融サービスを提供しています。
中国政府が公表している数字だけ見ても、中国経済がよくなっているとはとうてい思えません。官製相場で株価を上げても、ファンダメンタルズが悪いのでズルズルと下落してくるというのが実情でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)