韓国「ポーランドがFA-50を絶賛」ポーランド版は2025年に納品するのに?

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ポーランドが「安物買いの銭失い」を実践しています。

韓国が独自開発と強弁する「FA-50」を購入することになったものの、到着してみれば飛ばせないなどの大問題に発展しているのです。

韓国メディア『毎日経済』が「『韓国戦闘機FA-50に驚いた』…ポーランド戦闘パイロットが絶賛した理由は」という驚くようなタイトルの記事を出しました(2024年12月01日付け)。

以下に記事の一部を引用してみます。

「FA-50、性能は非常に優れていてパイロットに優しい」

『韓国航空宇宙産業』(略称「KAI」)でFA-50の操縦士訓練を受けたポーランド空軍のバルトシュ・グワ(37)中佐は、先月28日に慶尚南道サチョンの『KAI』本社で記者たちと会い、FA-50の性能についてこのような満足感を示した。

2022年07月、KAIはポーランドとFA-50を合計48機輸出する契約を締結した。

その後、ポーランド空軍向けのFA-50GF(ギャップフィラー)とFA-50PL(ポーランド仕様)の操縦士入門教育を韓国内で実施し、FA-50PLを操縦する予定の操縦士が今回初めてインタビューを通じて感想を語った。

グワ中佐は「訓練を通じて経験したFA-50は性能が非常に優れており、操縦士に優しい設計だ」とし、「操縦士として期待以上の驚くべき点を見出した」と述した。

彼は「深刻な故障なしで多くの飛行時間をこなした。また、飛行性能はこのクラスの航空機にふさわしいものであり、多くの操縦士が特にFA-50の敏捷性に驚いた」と高く評価しました。

そして、「この航空機は操作が容易で、若い操縦士が将来F-16やF-35といった他の航空機を運用するための能力や習慣を養うのに非常に適した航空機だ」と語った。

また「FA-50の教育プログラムを基に、今後F-16やF-35の訓練を加速させられることを期待している」と強調した。

彼は約6カ月間、韓国とポーランドを行き来しながら空軍やKAIなどで飛行訓練を受けており、今回は1週間のスケジュールで訓練に参加した。

(中略)

彼は「まだポーランドに韓国製の武器が導入されてから時間が経っておらず、深く評価するには早い段階だ」とし、「韓国製の武器がポーランドに徐々に導入されており、今後ポーランドの防衛システムでどのように運用されるのかを見守る必要がある」と述べました。

⇒参照・引用元:『毎日経済』「“한국 전투기 FA-50에 놀랐다”…폴란드 전투조종사가 극찬한 이유는」

テスト飛行に従事しているバルトシュ・グワ中佐の言葉ですが、ご注目いただきたいのは、最後の部分です。『毎日経済』の書きようでは、さぞ「絶賛した」かのように書いていますが、「深く評価するには早い」と述べているのです。

それもそのはずで――ポーランド版に仕様をカスタマイズした「PL」が付くFA-50はいまだに納品されていません。

『Defence24』のポーランド語版では以下のような記事が出ています。

(前略)
『KAI』の設計チーム長であるチャ・ジェビョン氏は、FA-50 PLバージョンの納入が2025年11月に開始される見込みであることを認め、「2025年第4四半期」に納入が開始されるという以前の予測を確認した。

同時に、ポーランドの情報筋が報じたような9カ月という長さではないが、遅れる可能性が高いというポーランドからの報告も確認した。

しかし、韓国側に原因はないという。

というのも、ワシントンの承認が必要なFA-50とサブシステムや武装との統合について、アメリカ政府の承認が遅れているからだ。

これらには、

AIM-9Xサイドワインダー・ミサイル
データリンク、ナビゲーション・システム
通信機器

などが含まれる。

これらの承認はポーランド政府がアメリカから得ることになっており、現在この問題に関してポーランド政府だけでなく韓国側からも協議や圧力が掛けられている。

(中略)

韓国側は、残りの承認取得プロセスは来年初めに終了すると予想している。

その時点で、『KAI』が所有するFA-50PLプロトタイプにそれらを統合するプロセスを開始することができ、韓国企業はこの作業をできるだけ合理化し、加速することを目指す。

同時に、Defence24.co.ukの記者は、韓国側のみに依存しているすべてのシステムの作業は順調に進んでいるとの情報も得た。

その証拠に、『Defence24.co.uk』のジャーナリストは、『KAI』所有のFA-50PL試作機を見せてもらい、撮影を許可された。


↑PL版(ポーランド向け)のプロトタイプ。

同社のTA-50の1機を改造して作られたこの機体には、すでに空中給油装置が搭載されている(以下写真)。

すでに飛行が開始されており、2025年初頭には空中給油試験が開始される予定だ。

私たちが直接見てきたように、試作機にはすでに、レイセオン・ファントム・ストライク・レーダーを搭載するために拡大された機首もある(以下写真)。

したがって、今日現在、9カ月の納期遅延は、承認がスムーズに得られ、統合とテストが成功した場合に短縮可能な最大期間であると想定できる。
(後略)

⇒参照・引用元:『Defence24』「FA-50 od podszewki. Co dalej z polskim programem? [RELACJA]」

現在の状態では武装が全く付かないというのは本当のことで、アメリカ合衆国から許可が出ないとこのママなのです。『KIA』側は「9カ月」で納品できると言っているようですが、合衆国側が同意しないと無理な話です。

すでに許可が出るものとしてPL版の制作を行っているようですが――さあ大丈夫でしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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