2025年01月09日、韓国の車載用電池メーカー最大手『LGエネルギーソリューション』の「2024年第4四半期の業績」が公表されました(暫定版)。
以下です。
2024年第4四半期
総売上:6兆4,512億ウォン(-19.4%)
営業利益:-2,555億ウォン(赤字転落)2024年通期
総売上:25兆6,196億ウォン(-24.1%)
営業利益:5,754億ウォン(-73.4%)
『LGエネルギーソリューション』の第4四半期の業績は、予想されていたとおり悪くなり、赤字に転落しました。だだし、先にご紹介した「通期:-6,984億ウォン」よりはマシです。「-5,754億ウォン」ですので。
これも先にご紹介しましたが、『LGエネルギーソリューション』はすでに緊急の危機的経営体制に入った――としています。
電気自動車(BEV)の需要が急縮小しており、搭載する車載用バッテリーの需要も小さくなって、短期的に回復するとは見られません。また全世界的に過剰生産性を武器に中国の電機メーカーが市場を食い荒らしており、安値の叩き合いになったら韓国企業に勝ち目はないのです。
さらには、来る01月20日に発足するトランプ政権は、バイデン政権下で成立したIRA(インフレ削減法)による補助金支給に極めて否定的で、『LGエネルギーソリューション』が受け取れるかどうか不透明になっています。
なにせ『LGエネルギーソリューション』は、2023年には6,768億ウォン、2024年には1兆4,800億ウォンの補助金が支給され、これによって業績が助けられているからです。仮にこれがゼロになったら、車載用バッテリーの事業が継続できるのかは怪しくなってきます。
「K-バッテリー」と誇ってきましたが、先行きはとても暗くなってきました。
(吉田ハンチング@dcp)