韓国の企業データ研究所『CEOスコア』が面白いデータを公表しています。

↑『CEOスコア』の公式サイト。このサイトが面白いのは「韓国の500大企業」についてもさまざまなデータを売っていることです。例えば「500大企業の現在の本社データ一覧」みたいなものもあります。
2024年に韓国経済に最も寄与した企業グループは『現代自動車』グループだ――というのです。
『現代自動車』グループの2024年の経済寄与額は「359兆4,384億ウォン」※。2023年度の「338兆7,143億ウォン」ですから「6.1%増加」しました。
※事業報告書を提出しており、2024年の売上高上位100社を対象に分析した結果です。
ここでいう「経済寄与額」とは、企業が経営活動によって生み出す経済的価値をすべて合算したもの。ある企業が経済に与える影響力と波及効果を測る評価指標――としています。
『現代自動車』グループがなぜここまで大きく寄与するのかといえば、やはり自動車産業が裾野が広いからです。
グループの各企業の経済寄与金額を見てみると――
『現代自動車』:115兆2,187億ウォン
『起亜自動車』:86兆5,890億ウォン
の2つの完成自動車メーカーを筆頭に、自動車部品メーカーである『現代モービス』も「52兆1,965億ウォン」と金額が大きいのです。
ちなみに、この『現代モービス』は100大企業中、経済寄与額上位トップ5に入っています。
さらに――、
『現代建設』:30兆2,921億ウォン
『現代グロービス』:25兆4,479億ウォン
『現代製鉄』:15兆4,795億ウォン
『現代エンジニアリング』:15兆170億ウォン
『現代トランシス』:11兆7,964億ウォン
『現代ウィア』:7兆4,013億ウォン
が続きます。この9社合計が「359兆4,384億ウォン」で国内グループの中で経済寄与額第1位となりました。
問題はここからです。
『現代自動車』グループは、トランプ関税はじめ、世界的なサプライチェーン組み換えの荒波にさらされており、アメリカ合衆国などへの生産拠点移転を推進しています。裾野が広いということは、それだけ影響を受ける会社・人が多いということでもあります。
この先も『現代自動車』グループが韓国経済に対する寄与金額を維持できるのか――は、一つの見所なのです。
(吉田ハンチング@dcp)






