韓国株式市場では、本日03月16日(月)から6カ月間「全銘柄の空売り禁止」を実施しており、市場がどう反応するかが注目されていました。15:30で締まったわけですが、KOSPI(韓国総合株価指数)チャートは以下のようになっています。
韓国の金融委員会が意図したとおりにはならず、KOSPIは始値「1,805.43」上げて始まったものの、終値「1,714.86」と株安が大きく進行して終了しました。さらに悪いことには、前日(03月13日)終値「1,771.44」も割り込んでの決着です。
当局が注視している外国人投資家の売買動向ですが、空売り禁止を行っているにもかかわらず、以下のように本日16日も「6,803億ウォン」の大きな売り越しとなっています(上掲は15:33のデータ)。
先の記事でご紹介しましたが、韓国の場合、過去の空売り禁止の事例では「空売り規制がかけられた初月は下落」しており、それからすると2020年03月も(月足では)陰線(チャート上を下落するローソク足のこと)で終わる可能性が高いのです。
やはり、自身で自国株式市場のファンダメンタルズがよくないと認めるに等しい「空売り規制」は、あまり良いことではないのではないでしょうか※。
追記
※大賢人エミン・ユルマズさんのtwitterによれば「(前略)ちなみにリーマンの破綻を受け、米SECは2008年9月に金融株の空売りを禁止しました。これは流動性を低下させると批判されましたが下落をスローダウンさせる効果がありました」とのこと。
⇒参照・引用元:Twitter『エミン・ユルマズ』2020年3月16日午後9:59
https://twitter.com/yurumazu/status/1239536854799511559
(柏ケミカル@dcp)