2025年07月08日、韓国開発研究院(略称「KDI」)が「KDI経済動向2025.7」を公表しましたが、これが大変によくありません。
『KDI』の総評としては――、
■ 最近のわが国経済は、建設業の不振が持続する中、対外的な環境も悪化しており、景気は前月と同様の低い水準にとどまっている。
○ 建設業の不振が続く中、製造業も調整局面に入り、生産の増加傾向が弱まっている。
半導体の輸出および生産は良好な流れを維持しており、関連する設備投資も高い増加率を継続している。
しかし、自動車など関税が大幅に引き上げられた品目を中心に対米輸出が振るわず、それに伴い製造業の生産増加幅も縮小した。
建設業の生産が縮小した中で、サービス業の生産も低い増加率にとどまり、全産業の生産は減少へと転じた。
○ 消費者心理は回復傾向を示し、内需の状況が改善される可能性を示唆したが、相互関税の猶予終了が近づく中、通商に関連する不確実性は高い水準を維持している。
――なのですが、簡単にいえば「低迷で駄目です」になります。
このリポートに添付されている図表がまた陰鬱な気分にさせるものばかりです。まず「国内総生産および国内総所得の成長率(2020年実質値基準)」が以下です。

「国内総生産」「国内総所得」共に、2025年第1四半期には「0」成長に落ち込みました。
次に「民間消費と固定投資」です。

紫色の線の「設備投資」はなんとかプラスで5%超を維持していますが、緑色の線の「民間消費」はやっとこさで0より上にあります。低迷で横ばいです。
特筆すべきは黄土色の線の「建設投資」で2024年のプラスからどんどん下がって2025年第1四半期には「-13.3%」に達しました。いかに建設業が不振でどん底景気なのかが分かります。
次に「総輸出と総輸入です。

↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがあります。「総収入」となっているのは「総輸入」です。
韓国にとって最重要の輸出(赤い線)は2023年第4四半期から右肩下がりで低迷して0%に近づいています。
――というわけで韓国経済が「いい」わけがなく、低迷しているのです。
(吉田ハンチング@dcp)






