2025年11月27日、韓国の金融通貨委員会は基準金利を「2.50%」で据え置くと決定しました。

もともと「基準金利を据え置くだろう」と予測されていましたが、そのとおり据え置きを選択。


韓国のどん底景気は変わっていませんので、できれば金利は下げたいところですが、それを思いとどまらせる以下のような状況があります。
●インフレ率/コアコアインフレ率が上昇している。
(10月:2.4%/2.2%:過去の予測を上回る)
(物価高を抑えるには金利を上げなければならない)
●不動産価格の上昇を抑えきれていない。
(金利を下げると不動産市場への資金流入が拡大してしまう)
●為替レートがウォン安に亢進している。
(金利を下げると外国との金利差が広がる)
(ウォン売り・外貨買い⇒外国への投資が拡大してウォン安を進行する可能性がある)
●韓国経済の先行きが不透明。
『韓国銀行』が公表した今回の据え置きについての説明「通貨政策の方向性」では――、
「金融安定の面では、首都圏住宅価格及び家計負債リスク、為替レートの変動性拡大の影響などに留意し続ける必要がある。
したがって、今後の通貨政策は金利引き下げの可能性を開いてはおくが、この過程で対内外政策条件の変化とそれに伴う成長および物価の流れ、金融安定状況などを綿密にチェックしながら、基準金利の追加引き下げの有無および時期を決定していく」
――と説明しています。
(吉田ハンチング@dcp)






