「配当」は重要! 再投資せよ!

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株式を保有していると、銘柄によっては「配当」がつくことがあります。配当は株主に分配される利益ですが、その金額は企業の利益規模によって異なります。配当を受け取ることは、会社法によって「株主の権利」として規定されています。今回は、この配当についてご紹介します。

ちょっと回り道になるかもしれませんが、株主の権利が会社法上どのように規定されているのかを見ておきましょう。以下が該当する会社法の第百五条です。

第百五条  株主は、その有する株式につき次に掲げる権利その他この法律の規定により認められた権利を有する。
一 剰余金の配当を受ける権利
二 残余財産の分配を受ける権利
三 株主総会における議決権
2 株主に前項第一号及び第二号に掲げる権利の全部を与えない旨の定款の定めは、その効力を有しない。

⇒データ引用元:『会社法

上記のように株主は会社の利益、剰余金を受け取る権利はあるのです。その会社の株を買う、つまり株主になるということは、その会社から剰余金を受け取る権利を買うことでもあるのです。配当は(普通は)現金ですが、「無配」として配当を出さない会社もあります。

現在、絶好調高値更新の任天堂(銘柄7974/東証一部)のデータを見てみると下のようになります。

任天堂はなんと配当が「430円」もあります。1,000株もっていたらそれだけで「43万円」の儲けですね。この配当を受け取って「ヤッハー!」とするのではなく、配当を「再投資」に回していたら、さらに利益は大きなものになります。「無配」ではなく、実は配当があることの重要性は再投資できることにあるのです。

先の記事で紹介した、『株式投資の未来 永続する会社が本当の未来をもたらす』著ジェレミー・シーゲル/瑞穂のりこ訳(原題:The Future for Investors)の中に面白いデータがあるのでそれを引いてみましょう。

●1871年に株式に1,000ドル投資して、
①配当を再投資する
②キャピタルゲイン(株価の上昇分だけ)

2003年までにいくらになったかを比較してみたのです。すると、

794万7,930ドル
②24万3,386ドル

※インフレ調整ベースの結果です

①の配当再投資の場合、なんと1,000ドルが約800万ドルにもなったのです。株価の値上がりだけでは、とても達成できない結果です。もちろん132年も生きてるわけではありませんが、配当再投資の効能は明らかではないでしょうか。バイ・アンド・ホールド戦略が勝利の戦略といわれるのはこのような例からもいわれるわけです。

⇒データ引用元:『株式投資の未来 永続する会社が本当の未来をもたらす』著ジェレミー・シーゲル/瑞穂のりこ訳(原題:The Future for Investors)P.144

(高橋モータース@dcp)

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