昨日の記事で、「IPOに投資するのは、宝くじを買うのと、とてもよく似ている」というジェレミー・シーゲルの言葉を紹介しました。この言葉の意味するところは「ほとんど当たらない」です。では、どのような分析を下にジェレミーはこう言っているのでしょうか? 今回はその内容をご紹介します。
『株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす』の中で、ジェレミー・シーゲルは次のようなバックテストを行っています。
●1968年以降に上場した約8,606種銘柄を対象に、買い持ちした場合のリターンを調査
上場した月の「月末の価格」あるいは「公募価格」のどちらかで購入
2003年12月31日まで保有
結果は大変に思わしくありませんでした(笑)。ジェレミーは、
「大成功する勝者もあるにはあるが、そうでない敗者の数が、どうみても多すぎる。IPO投資家の運用成績は全体に、市場平均を2-3%下回っている」
としています。
※『株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす』著ジェレミー・シーゲル/瑞穂のりこ訳(原題:The Future for Investors)P.97より引用
図で見るともっと明白で下のようになります。
※同書P.98より引用
どうもいけませんね(笑)。マイナス多すぎですね。
(柏ケミカル@dcp)