株式投資の初心者、またこれから株式投資を始めようとする人が絶対に読んでおいた方が良い本があります。『株式投資の未来 永続する会社が本当の未来をもたらす』著ジェレミー・シーゲル/瑞穂のりこ訳(原題:The Future for Investors)です。長期保有、いわゆるバイ・アンド・ホールド戦略の効能について非常に魅力的に、そして徹底した調査の下に描いたものです。
実際に読んでいただけば分かるのですが、ジェレミーさんはマーケットにおける有力な銘柄、「S&P500」について1957年から2003年まで株価を追跡し、どのような利益が得られたかを分析しました。ここが面白いところです。
第3章のP.37に『創造的破壊-断絶の時代を乗り越える』から次の文を引いています。
「米国で企業が興り、競争し、消えていくプロセスを、(わたしたちが)長期的に調査した結果、次の事実があきらかになった。株式投資の黄金郷とでもいうべき銘柄、つまり、市場平均をつねに上回りつづける黄金銘柄(コーポレ-ト・エルドラド)は存在しない。それは神話にすぎない」
これは『創造的破壊-断絶の時代を乗り越える』内でリチャード・フォスターとサラ・カプランが述べたことです。しかし、上記のとおりデータを追跡したジュレミーさんは全く真逆の、投資家に勇気をもたらすような結論を述べています。
その部分を引いておきましょう。
わたしの調査では、逆に、次の事実があきらかになった。株式投資の黄金銘柄はたしかに存在する。それも、かなりの数で存在する。こうした銘柄をうまく拾い出せれば、ポートフォリオの成績は大幅に変わってくるだろう。
(同書P.37より引用)
どうでしょう? 勇気が出ませんか?
(高橋モータース@dcp)