毎週末にFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)が公開しているドル流動性スワップ※1の利用状況。
韓国の利用については第6次調達でいったん休止していますので、2020年05月22日の公開データでは05月15日から変化はありませんでした。
満期が「8日」などの短いものはすでに返却されていますので、「満期84日:79億2,000万ドル」などの大きな金額の返済が来月から開始されます。
そこで、以下に返済日、返済金額、利払い金額を以下にまとめてみました(表組は横にスクロールできます)。
返済日 | 調達金額 | 利払い額 | 返済総額 | |
第1次 | 06月25日 | 79億2,000万ドル | 1,654万9,979ドル | 79億3,654万9,979ドル |
第2次 | 07月02日 | 41億4,000万ドル | 507万1,579ドル | 41億4,507万1,579ドル |
第3次 | 07月09日 | 20億1,500万ドル | 163万4,419ドル | 20億1,663万4,419ドル |
第4次 | 07月16日 | 21億1,900万ドル | 165万1,218ドル | 21億2,065万1,218ドル |
第5次 | 07月23日 | 12億6,400万ドル | 98万5,504ドル | 12億6,498万5,504ドル |
第6次 | 07月30日 | 13億2,900万ドル | 88万8,802ドル | 13億2,988万8,802ドル |
小計 | 187億8,700万ドル | 2,678万1,502ドル | 188億1,378万1,501ドル |
2020年06月25日から返済が開始され、毎週木曜日が返済日になります。毎週返済期日が来るのは、毎週ドル流動性スワップを利用してドルを調達したためです。
また、返済したかどうかはFEDによって公開されますので、滞納でもしようものなら全世界的に恥をかくことになります。
第1回目の返済総額は「79億3,654万9,979ドル」です。
日本円に換算すると「8,544億3,706万5,914円」(2020年05月25日「1ドル=107.66円」を使用)。
韓国ウォンに換算すると「9兆8,599億7,286万6,411ウォン」(2020年05月25日「1ドル=1,242.35ウォン」を使用)という気の遠くなるような借金返済です。
現在はウォン安が進行しており、ウォン建てでは約10兆ウォンと考えていいでしょう。
さあ、はりきって返済しましょう。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
(柏ケミカル@dcp)