新型コロナ騒動で韓国の「ある赤字」は縮小した。航空会社は傾いたけれども

朝鮮という名前の由来の説明の一つに「朝貢鮮少」（朝貢の少ない）があるそうですが、韓国は観光資源が乏しいことでも知られています。

実際、韓国に行った旅行者から「見るものがあんまりない」という言葉を聞かされることも少なくありません。

「見るものがあんまりない」からなのか、観光旅行で韓国を訪れた外国人が使うお金は少なく、逆に韓国の人が海外に出掛けて使うお金の方が多い――のです。

これは「国際収支統計」で確認できます。

「国際収支統計」には「旅行収支」という項目があって、簡単にいえば「外国人がその国を訪問して使ったお金」と「その国の人が外国へ出掛けて使ったお金」の収支を計上します。宿泊費・娯楽費・現地交通費・土産物代などが対象になります。

旅行収支が黒字なら「外国人がその国に旅行で来て使うお金」の方が多く、つまり自国に落としてくれる金額の方が多いことを意味します。

逆に赤字なら「その国の人が海外で旅行に出掛けて使うお金」の方が多く、つまり海外にお金が出てっていることを意味します。

文在寅大統領が就任した2017年05月から2020年04月までの旅行収支は以下のようになっています。

収支の結果は全部「0」より下。ご覧のとおり一度も黒字になっていません。

直近で急激に赤字が減っていますが、新型コロナウイルス騒動で唯一助かった(？)ことがあったとすれば、海外への移動が制限され、旅行収支の赤字が減ったことぐらいではないでしょうか。赤字の減少には「NoJapan運動」によって日本を訪問する韓国人が減った影響もあると考えられます。

(柏ケミカル＠ｄｃｐ)