韓国政府の「お金が足りない分は国債発行で賄おう!」計画の話です。
先にご紹介したとおり、韓国政府は次年度、補正予算第3次まで打って支出を膨らませた(第四次補正を打つ可能性もアリ)本年度よりも、さらに大きな予算案を組みました。
もう全くお金が足りませんので、その分を補う国債発行も莫大な量になります。
『韓国銀行』が消極的なせいで……といわれる
そんなたくさんの国債を市場で消化できるのか(誰が買うんだ)、という話なのですが、実はもうすでにアップアップなのです。
しかも『韓国銀行』も国債の引き受けに食傷気味というか、ウンザリな感じになっているのです。そもそもが国債をお金の換わりにする「財政ファイナンス」は厳に戒めるところなのです。
韓国メディア『ソウル経済』では、「先日08月27日に開かれた金融通貨委員会で、『韓国銀行』が利下げと国債買い入れについて、市場の期待に及ばない消極的な態度を見せ、その失望感から国債は最近価格下落(つまり金利の引き上げ)を続けてきた」と、『韓国銀行』を非難するかのような書きようです。
しかし、『韓国銀行』がそのような態度になるのも、補正予算の連発でお金が足りない分を国債発行に依存するということが続き、国債の供給量がじゃぶじゃぶ増えたためです。正直「まだ刷るのかよ」といったところではないでしょうか。
外国人投資家は露骨に「売り」に走る
さらにマズイことに外国人投資家の動きが強烈です。『ソウル経済』の記事を引用するなら以下のような次第です。
特に外国人の国債先物売りが価格下落(金利引き上げ)を牽引した。外国人は、先の1週間(8月25〜31日)で3年国債先物を5兆8,042億ウォン売り越しており、10年国債先物は3兆1,715億ウォン売った。
すでにこのような状況なのに、
政府は史上最大の555兆8,000億ウォン規模の来年度予算案を発表!
来年度予想される国債発行額は合計172兆9,000億ウォン
赤字国債89兆7,000億ウォン
というビッグウェーブが来ました。この国債の大波は果たして消化できるでしょうか。乞うご期待です。
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「사상 최대 정부 예산·4차 추경설 솔솔…국채 금리 넉 달만 최고치」
(松田ステンレス@dcp)