韓国「ウォン安」阻止に「58.5億ドル」溶かした! そりゃ「ドル」もなくなるわけだ

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2020年06月30日、『韓国銀行』と企画財政部が2020年第1四半期の外為市場でどのように動いたのかを公開しました。韓国流にいえば「市場安定対策をどのように行ったか」です。

2020年第1四半期には「58億5,100万ドル」(約6兆3,033億円)※1売り越し

とのこと。

つまり、ドルウォンレートを引き下げる(ウォン高にする)ため「ドル売り・ウォン買い」を大量に行い、58.5億ドルを市場で溶かした(市場に流した)わけです。

上掲は、日足チャートですが、2020年第1四半期はずんずんウォン安が進行しました(チャートは『Investing.com』より引用)。

最安値は01月14日の「1ドル=1,151.11ウォン」。最高値は03月19日の「1ドル=1,292.93ウォン」。この03月19日はまさに『韓国銀行』がアメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)とスワップラインを締結した日です。

58.5億ドルを売り越してもドル高を食い止められない状況だったわけです。

この件を報じた『亜州経済(韓国語版)』の記事では以下のように関係者の話を報じています。

韓国銀行関係者は、「第1四半期のコロナ19拡散に景気後退の懸念が拡大しドル需要が高まった」とし「市場の変動性が大きくなると、市場安定対策を実施するという原則に従った」と述べた。

⇒参照・引用元:『亜州経済(韓国語版)』「外国為替当局、第1四半期の59億ドルの売り越し……コロナ19のせいで為替レート急騰を防衛」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)

ちなみに通貨当局は、2019年の上半期には38億ドル、第3四半期には28億7,000万ドル売り越しています。2019年よりもはるかに巨額を2020年01-03月通貨防衛に突っ込んでいたことが分かりました。

そりゃまあドルもなくなりますわね。

※1ドル円換算は2020年06月30日の「1ドル=107.73円」を用いました

(柏ケミカル@dcp)

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