買収話が流れたので、韓国政府は仕方なく『アシアナ航空』を支援することになりました。あの「基幹産業安定基金」の初めての支援企業です。
いい加減なもので、もし『アシアナ航空』の買収が決まっていたら「基幹産業安定基金」はいまだにどの企業の支援にも乗り出してはいないでしょう。つまり韓国政府はおだだけ上げて、できるだけお金を出したくないのです。
それはともかく、韓国メディアから韓国政府のいい加減さを突く記事が上がっています。
「基幹産業安定基金」はコロナ前から傾いていた企業は助けない!……あれ?
そもそも「基幹産業安定基金」はコロナ騒動から韓国の基幹産業を救うとして作られたもの。支援対象となるのは「コロナ騒動によって経営状態が悪化した企業」とされています。つまり、「コロナ前から経営状態が傾いていた企業は支援しない」というわけです。
そのため、韓国政府、『産業銀行』は、あの『双竜自動車』を支援対象外としてきました。なにせ14四半期連続赤字という最悪な決算の会社です。
しかしです。『アシアナ航空』を支援対象とするのは説明に矛盾しないか?という異論が出ています。
というのは、『アシアナ航空』も2019年の時点、コロナ前から業績は傾いていたのです。そのため『HDC現代産業開発』が買収契約を結んだのですから。
というわけです。
一理ある指摘です。少なくとも韓国政府の「コロナ前から経営難の会社は助けない」という説明とは矛盾します。
この点を突いた韓国メディア『毎日経済』の記事は「基幹産業安定基金」の関係者にコメントを取っています。以下に引用します。
(前略)基金審議会の関係者は、「『アシアナ航空』の2019年の赤字だが、私は日韓関係の悪化などの影響があったと判断した」とし「『ゾンビ企業』(稼いだ金で利子を返済できないの状態が3年連続で続いた企業)ではないと見た」と述べた。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「基幹産業の資金1号アシアナ…『コロナ前、不良企業を除く』例外?」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
お手盛りでやっていらっしゃることがよく分かるコメントではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)