先に「全物件3割引!」のキャンペーンを始めた件でご紹介した「宇宙一の不動産会社」といわれる、あの中国企業『エバーグランデ』(Evergrande Group:恒大集団)で大変な事態が起こっています。
2020年09月24日、『エバーグランデ』の内部文書(と称するもの)が流出。同社の資金繰りが非常に危ういものであることを示す内容だったため、債券と株式の価格が急落したのです。
09月25日の急落は以下のような凄まじいものでした。
『エバーグランデグループ』の債券は20-30%下落
『エバーグランデグループ』企業の株式は9.5-19.05%下落
(株式は時価総額の450億元を喪失)
『エバーグランデグループ』企業の株式は9.5-19.05%下落
(株式は時価総額の450億元を喪失)
この流出文書はすでにネット上から削除されているようですが、
今年6月末時点で、『エバーグランデ』グループの有利子負債残高が8,355億元に達し、400以上の金融機関が関与している
ことや「2021年01月31日までにリストラが完了しなければ負債比率は90%以上に上昇し、そのためキャッシュフローが滞(とどこお)り、システミックなリスクが生じる可能性がある」といった内容であったことが報じられています。
⇒参照・引用元:『AppleDairy』「『エバーグランデ』爆発の疑い| 327億の債券価格が20%急落、株価は10%下落
「8,355億元」というと日本円で「12兆9,085億円」です(「1人民元=15.45円」で計算)。「宇宙一の不動産会社」は、ほぼ13兆円の有利子負債を抱えているものすごい企業だったのです。
もちろん流出文書の内容が正しいとして、ですが。
『エバーグランデ』自体はこの文書を「ねつ造」としており、公安機関に事件を報告したとのこと。
「全物件3割引!」キャンペーンの時点で「大丈夫なのか」といろいろなウワサが流れていたのですが、まさかこんな展開になるとは!です。
また続報がありましたらMoney1でもご紹介するようにいたします。
(吉田ハンチング@dcp)