事務局長選挙でも注目されている『WTO』(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)。WTOによれば2020年第2四半期の世界の貿易量についてのデータについて「韓国は1,090億ドル(前年同期比:-240億ドル/18.3%減少)」とのこと。
韓国メディア『毎日経済』の記事では第1四半期、第2四半期を以下のように比較しています。
第1四半期:1,260億ドル(前年同期比:-20億ドル/1.8%減少)
第2四半期:1,090億ドル(前年同期比:-240億ドル/18.3%減少)
第2四半期は第1四半期よりも悪くなり、貿易量は大きく減りました。この前年同期比「-18.3%」は、「韓国通貨危機」時の2009年の減少幅「-21.1%」に匹敵します。
しかし、同記事のタイトルにあるように世界貿易量は「-21.1%」ですから、韓国はまだましだったことになります。何が韓国を助けたのでしょうか?
「半導体」です。
半導体の輸出
07月:5.6%増
08月:2.8%増
09月:11.8%増
07月:5.6%増
08月:2.8%増
09月:11.8%増
特に09月はアメリカ合衆国の『ファーウェイ』(Hiawei:華為技術)への制裁措置が09月15日に始まりました。
この期限前に半導体の駆け込み需用があり、これが09月の大きな増加の背景にあったと見られます。この増加が世界貿易量の落ち込みに比べて、韓国の数字をよくしたのです。
新型コロナウイルス騒動による韓国の経済的困難に当たって、「半導体」が大きな支えになったことが分かります。しかし、この半導体頼みな点は韓国の脆弱性をも示しています。「ここが折れたらおしまい」感があるということですから。
(吉田ハンチング@dcp)