韓国メディア『ソウル経済』に興味深い記事が出ました。ロシアが借款(簡単にいえば借金;ドル建て)を「現物」――「ヘリコプター」で返すという問題について、韓国とロシアの間で話し合いがもたれた、というのです。
2020年10月27日、ユーリー・トルトネフ ロシア連邦副首相兼極東連邦管区大統領全権代表と韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官の間で会談が持たれました。
本件を報じた記事から以下に一部を引用します。
(前略)
韓国は1990年代ソ連が崩壊しロシア政府が樹立する過程で、提供した経済協力借款(14億7,000万ドル)の一部を現物で返してもらうことにして、ロシア産の武器やヘリコプターなどを導入している。ロシアのヘリコプターは、現在海洋警察と山林庁など数十台運用している。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「ソ連時代のドル建て債務、ヘリコプター返済案議論中」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
ロシアが1990年代の借金返済をまだ行っているというのも驚きですが、ヘリコプターで返すというのも興味深い点です。ちなみにどのくらい借金が残っているかというと、
(前略)
ロシアの財務省は、2017年基準、ロシアの債務が5億9,430万ドル残っていると述べている。この債務は、二国間協定に基づいて、2025年までに返済されなければならない。
(後略)
ロシアの財務省は、2017年基準、ロシアの債務が5億9,430万ドル残っていると述べている。この債務は、二国間協定に基づいて、2025年までに返済されなければならない。
(後略)
「5億9,430万ドル」というと日本円で「約620億4,611億円」です。恐らく韓国としても「全部ヘリコプターになったらイヤだなぁ」でしょうから、ここはうまいこと交渉しなければなりません。
この借金のカタに「原子力潜水艦の技術をよこせ」とか言っていなければいいのですが。
(吉田ハンチング@dcp)