老いゆく韓国の製造業。日本の2.9倍の速度で高齢化している

韓国のシンクタンク『韓国経済研究院』（KERI）から非常に興味深いリポートが出ました。

同リポートは、韓国経済の屋台骨を支えている製造業で高齢化が進行しており、その老化スピードは日本よりも速いという事実を指摘しています。

⇒参照・引用元：『韓国経済研究院』公式サイト「老いていく韓国の製造業……日本より2.9倍高速で高齢化」

上掲は同リポートに掲載されたグラフからの転載ですが、1999年から2019年までの製造業における平均年齢を比較しています。ご覧のとおり、1999年には日本と韓国で「4.9歳」の差があったのですが、2019年には差が「0.6歳」まで縮まっています。

また、2022年には韓国が日本を平均年齢で追い越すと予測されています。

と、ここまで日本の約2.9倍の老化スピードだったことが分かります。同リポート内で『KERI』のチュガンホ経済政策室長は、

「主力産業である製造業の急速な高齢化は、生産性の低下に伴う潜在成長率の低下を引き起こす。

特に韓国の賃金体系と労働市場の硬直性を考えると、企業の人件費負担という点で新規採用の余力減少につながるだろう」

と述べています。韓国はこのように少子高齢化の影響で今まさに岐路に立っているのです。

(吉田ハンチング＠ｄｃｐ)