2020年第4四半期の韓国市中銀行の決算が順次出ましたが、予想外の結果になっています。コロナ禍のために融資も増えてもうかったのかと思いきや……。
2021年03月08日に韓国金融監督院が公表した「国内銀行の営業実績(暫定版)」によると、
2020年
当期純利益:12兆3,000億ウォン(約1兆1,808億円)
(対前年同期比:11.5%減少)
当期純利益:12兆3,000億ウォン(約1兆1,808億円)
(対前年同期比:11.5%減少)
となっています。なぜこんなことになったのかというと、貸倒引当金が増加したためです。
「貸倒引当金」というのは、字面のままですが、貸したものの回収できなくなりそうな金額をあらかじめ計上しておくことをいいます。
コロナ禍の中、融資が増加したのはいいのですが回収できないかも……という融資先も増えたため、ここに積んでおく金額が増加してしまったのです。
同資料によると、
貸倒引当金:7兆ウォン(対前年同期比:88.7%増加)
と激増しています。実際に焦げ付く恐れもあり、2021年韓国の市中銀行はけっこう大変かもしれません。もっともすでに個人向けの融資を絞ってはいますが。
(吉田ハンチング@dcp)