韓国『双竜自動車』の2020年の決算をご紹介していなかったので一応ご紹介しておきます。
2020年
総売上:2兆9,502億ウォン(約2,832億円)
営業利益:-4,235億ウォン(約-407億円)
当期純利益:-4,785億ウォン(約-459億円)
総売上:2兆9,502億ウォン(約2,832億円)
営業利益:-4,235億ウォン(約-407億円)
当期純利益:-4,785億ウォン(約-459億円)
ちなみに2019年は「営業利益:-2,819億ウォン」(約-271億円)でしたから、赤字が大幅に拡大しました。
この決算は先にご紹介したとおり、監査法人(『サムジョン会計法人』)から意見を拒絶されています。これによって『双竜自動車』の株式は上場廃止目前となりました。
これまた先にご紹介していますが、『双竜自動車』株式はすでに2020年08月に監理銘柄になっており、現在は売買が停止された状態です。監理銘柄というのは、「上場廃止」になる可能性があると取引所が投資家に警告するために指定します。
韓国取引所の有価証上場規程第48条には、
直近の事業年度の個別財務諸表または連結財務諸表に対する監査意見が不適正であるか、意見拒絶である場合、取引所が上場廃止を決定する
とあります。ただし、株式の整理開始前に解消されたと証明する意見書を提出することで、上場廃止は回避できます。
2021年03月23日、韓国取引所は「『双竜自動車』株式は上場廃止基準に該当するので上場廃止手続きを開始する」としました。異議申し立ての期限は「04月13日」です。
そもそも03月31日に会社自体の存続を懸けた法定管理(破綻処理)開始処理の猶予期限が来ますので、これが決定れたら株式が紙くずになっても仕方ありません。
(吉田ハンチング@dcp)