アメリカとの貿易戦争が激化するにつれ、対ドルで元安が進行し、株式価格の下落傾向が激しくなっています。CSI(上海/シンセン CSI300指数)を見てみると以下のようになっています(チャートは『Bloomberg』より引用)。
「CSI300」INDEX 2018年08月03日
「CSI300」INDEX 2018年07月04日-08月03日
「CSI300」INDEX 2017年07月04日-2018年08月03日
08月03日までの1年のトータルリターンは「▲8.68%」、2018年の年初来で見ると「▲17.75%」。さらに長いレンジで見ると、08月03日時点では2016年10月終わり-11月初旬の水準にまで落ち込んでいます。また、2018年04-06月期の売買代金も約4,000億元と4年ぶり(2014年07-09月期)の低水準に落ち込んでいます※。
中国の株式市場では85%が個人投資家といわれています。個人投資家の間にはすっかり諦めムードが漂っているそうで……。ただ、アメリカとの貿易戦争の行方が少しでも明瞭にならないことには、中国の株式市場に投資しにくいのは確かですね。
※売買代金については『Bloomberg』に調査による。
(柏ケミカル@dcp)