韓国企業今度はESSをリコールで「4,000億」

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韓国『現代自動車』の「コナ・エレクトリック」が火事を起こす原因とされたバッテリーセルは『LGエネルギーソリューション』の製品だったわけですが、こちらは一応、当該車のバッテリー全品交換というリコールが決まりました。

この件で『LGエネルギーソリューション』は『現代自動車』に5,550億ウォン(約533.5億円)を支払い、リコール費用の一部を負担することになりました。

今度はESSでリコール!

これで一段落かと思いきや、2021年05月25日、『LGエネルギーソリューション』は同社製品「ESS」のリコールを行うことをホームページで公表しました(以下がそのお知らせ文)。


↑「LGエネルギーソリューションは、ESSの産業信頼回復と顧客安全のために自発的に電池交換」というタイトルです

ESSは「Energy Storage System」の略で「住宅用エネルギー貯蔵装置」と訳されます。屋根に載せた太陽光パネルで発電した電気をためておく、といった用途のための製品で、いわば大きな電池です。

先にご紹介しましたが、実は『LGエネルギーソリューション』はアメリカ合衆国ですでにESSのリコールを行っています(以下の記事を参照してください)。

韓国『新生LG』住宅用バッテリーの「火事案件」豪でもリコール!
最初に小ネタであることをお断りして始めさせていただきます。誠に申し訳ありません。韓国『LG化学』からバッテリー事業を切り出して分社化した『LGエネルギーソリューション』ですが、行く手に暗雲が立ちこめてきました。アメリカ合衆国で火事を出してリ...

合衆国に遅れましたが、やっと本国内でもリコールを始めたのです。リコールにかかる費用は「4,000億ウォン」(約388億円)と見積もられています。

リコールのお知らせには、

(前略)
『LGエネルギーソリューション』がESS火災の原因を精密分析した結果、中国で最初に生産されたESS専用電極で、いくつかの工程の問題に起因する潜在的なリスクが発見された。

今回の交換は、そのリスクが過酷な外部環境と結合して火災の原因となる可能性があると判断したために行うものである。
(後略)

と書いてあります。「中国で生産された」という点に力が入っているようにもとれないでもないですが、火事の可能性のない製品が望まれます。

(吉田ハンチング@dcp)

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