アメリカ合衆国の水素トラックメーカー『Nikola(ニコラ)』は、空売り集団といわれる『ヒンデンブルグ・リサーチ』から詐欺案件であると指摘され、その後、株価は大きく低迷。その顛末は2020年09月に以下の記事でご紹介したとおりです。
燃料自動車メーカー『ニコラ』が詐欺だと騒然!弟は「水素の専門家」じゃなく「舗装工事の職人」だった
もうご存じの方も多いでしょうが、電気自動車メーカー『テスラ』のライバルといわれた、燃料電池トラックメーカー『ニコラ』(Nikola)が詐欺案件だったとして、アメリカ合衆国ナスダック市場で同社の株価が暴落しました。↑『Nikola』の燃料電池...
「燃料電池トラック企業『ニコラ』はウソを認めた」と声明!走行動画は坂を下っていただけ
燃料電池トラックメーカーとしてアメリカ合衆国のナスダック市場に上場した『Nikola Motors(ニコラ・モータース)』が、詐欺案件だと告発された件の続きです。告発した『ヒンデンブルグ・リサーチ』(Hindenburg Research)...
実はこの『ニコラ』には韓国企業が深く関わっています。
『ハンファ』グループが資金を投じているのです。「将来性のある企業を見つけた」と投資したのでしょうが、後に『ヒンデンブルグ・リサーチ』が『ニコラ』の主張に数々の「真実でないこと」を見つけてしまったのです。
『ハンファ』が60億円ぶん株式を売却!
2021年06月30日、『グリーンニコラ・ホールディングス』(『ハンファエンネルギー』が『ニコラ』に投資するために合衆国に作った会社)が『ニコラ』の株式「290万株」を売却したことが分かりました。
金額にして「5,367万ドル」(約60億円)です。
『グリーンニコラ・ホールディングス』は『ニコラ』の株式を「2,213万株」保有していましたが、03月には「最大5%を2021年06月09日~12月10日に売却する」としていました。
5%は「1,100万株」です。290万株売りましたから残り「810万株」はこれから売却する可能性があるというわけです。
ちなみに『ニコラ』の株価推移は以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用)。
『ヒンデンブルグ・リサーチ』が衝撃のリポートを公表以来、だらだらと下り坂で一時はついに「10ドル割れ」までいきました。少し戻して、06月30日の終値は「18.06ドル」です。
『ハンファ』グループもできるだけ高値で売りたいのでしょうが、なかなか上がりません。
(吉田ハンチング@dcp)