世界の有力半導体メーカーが工場建設を進めています。台湾『TSMC』(Taiwan Semiconductor Manufacturing Companyの略:台湾積体電路製造)は合衆国・欧州・日本への投資を公表、アメリカ合衆国『Intel(インテル)』はあらためてファウンドリー事業に乗り出すことを表明しています。
『サムスン電子』の工場建設が進まない
このような動きの中、韓国メディアでは「『サムスン電子』は何をしているのか」という同社の投資が遅れていることを嘆く記事を散見します。何をしているのかもなにも最終決断を下す総帥が収監されていますので遅れても仕方ありません。
しかし、『サムスン電子』は合衆国に半導体工場を増設することは決めています。ターゲットになっているのは、テキサス州オースティンなのですが、これが決まりません。
理由は、『サムスン電子』が望む条件をテキサス州から引き出せていないからと見られています
Money1では03月にご紹介しましたが、『サムスン電子』がテキサス州に提案した提案書では、20兆ウォンの投資の見返りとして、
・電気代・水道代の減免
etc
を要求した、と報じられています。しかし、要求が丸飲みされることはありませんでした。結局、『サムスン電子』の投資は決まらず現在に至っているのです。
ついにロビイストを雇う!
話が先に進まないので業を煮やしたのか、『サムスン電子』は交渉に当たるロビイストを雇用したのです。選ばれたのは合衆国のロビー活動法人『BGRグループ』です。
ロビー活動の契約金は「10万ドル」(約1,098万円)。交渉の進展などによってさらに追加料金を支払うことになる模様です。
また、交渉の相手はテキサス州だけではなく、上院も含まれているとのこと。
さっぱり進まなかった『サムスン電子』の工場増設がこれによって進展するかどうかに注目ください(なにせ話は2021年初頭から出ています)。
(吉田ハンチング@dcp)