韓国は果たして「輸出が増えた」と喜んでいられる状況なのか、という話です。
まず黒転した不思議
韓国の産業通商資源部から2021年08月の輸出入動向のデータが出ました。
以下です。
輸出:532億3,000万ドル
輸入:515億6,000万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):16億7,000万ドル
韓国にとって最重要の貿易のもうけを示す「貿易収支」は「16億7,000万ドル」と黒字になりました。毎度のことながら、これが不思議です。
以下のとおり、08月01~20日では貿易収支は「-35億1,300万ドル」でした。
2021年08月01~20日
輸出:322億4,700万ドル
輸入:357億6,000万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-35億1,300万ドル
この「-35億1,300万ドル」が、08月通期になると「+16億7,000万ドル」と黒転したのです。
つまり、08月21~31日のわずか11日間で天地「+51億8,300万ドル」も貿易収支があったことになります。非常に不思議です。
貿易収支は6割も減ってますけども
産業通商部のプレスリリースでは、「16カ月連続の黒字」と誇らしげに書いていますが、韓国は貿易収支が黒字でないと国が成立しませんから、これは普通です。
というか普通でなければなりません。
また、プレスリリース内では対前年同期比で「輸出が増えた」「対前年同期比+34.9%」と連呼しています。
では、同じ産業通商資源部のプレスリリース※で、前年同期すなわち2020年08月はどのように報告されていたでしょうか?
以下をご覧ください。
2020年08月
輸出:396.6億ドル
輸入:355.4億ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):41.2億ドル⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2020年8月の輸出入動向」
貿易収支だけ抜き出して2021年08月と比較してみると以下のようになります。
2020年08月:41億2,000万ドル
2021年08月:16億7,000万ドル
(対前年同期比:-24億5,000万ドル/59.5%減少)
ご覧のとおり、韓国にとって最も大事な貿易のもうけ・貿易収支が「24億5,000万ドル減少」です。利益が「59.5%」、約6割も減っていますがこれはいいのでしょうか?
果たして「輸出が増えた!」「500億ドル突破!」と喜んでいられる状況でしょうか。
※国際収支統計になるとまた数字が変化するので同じ産業通商資源部の公表データで比較します。
(吉田ハンチング@dcp)