韓国の個人投資家は「外国人投資家が売る(空売り含む)から株価が上がらない」と被害妄想的に語ることがあります。このような不満は時に大きな圧力となって金融当局を動かすのですが……。
しかし、この外国人投資家が売るから株価が上がらないという話は事実ではありません。以下のチャートをご覧ください。KOSPIの月足チャートです。
月足はローソク足1本が1カ月の値動きを示します。
2020年03月、コロナ禍によってKOSPIは暴落しましたが、04月から2021年06月まで右肩上がりを続けてきました。
この上昇トレンドの中で、外国人投資家が買い越したのは、赤い矢印で示した「2020年04月」「2020年11月」「2021年04月」の3つの月だけ。
「2021年09月」は、5カ月ぶりに外国人投資家は買い越しで締まりましたが、上掲のとおり下げています。
それ以外は外国人投資家は韓国株を売りに売ってきました。
しかし、上掲のとおり株価は上がっています。つまり、外国人投資家が売るから株価が上がらないは事実ではありません。個人投資家の言いようはいささか被害妄想的といえます。
(吉田ハンチング@dcp)