『サムスン電子』今度は株価が上がって阿鼻叫喚。個人投資家が「絶叫」という話

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なにせ国民株といわれていますので、上がっても下がっても騒動になります。韓国の『サムスン電子』の株価についです。

まず以下の『サムスン電子』の株価推移をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同/日足)。

一時期『サムスン電子』の株価は「7万ウォン」を割って阿鼻叫喚になったのですが、11月22日に反騰し、現在は「7万7,000ウォン」近辺の攻防となっています。

同じ日足でもっと時間軸を引いて見ると以下のようになります。

2021年初頭から徐々に下落して、7万ウォンを割ったのですが、底を固めて反騰。ちょうどコップの右縁の辺りでの攻防にさしかかってるのです。

で、なぜ阿鼻叫喚になっているかというと、7万ウォンを割って「『サムスン電子』はこの先も下げる」とショートに張った個人投資家が多く出たのです。

こういう人たちが好んで買うETFがありまして、いわゆるインバースという金融商品です。韓国取引所によれば、個人投資家は2021年12月01~10日「KODEX200インバース2」を6,128億ウォン(約558億円)も買い越しています。

インバースとは指数の逆に動くように設定された金融商品です。しかも「2」なのでその動きは2倍に増幅されます。ですから、このETFを購入した個人投資家は、下落に張ったのに、急に上昇したため動きの2倍の損失を被ったというわけです。

『サムスン電子』の株価が急に戻ったのは、例によって外国人投資家、機関のなせるわざです。

韓国取引所のデータによれば、外国人投資家は「2兆1,690億ウォン」、機関は「1兆6,282億ウォン」を買いました。

韓国の個人投資家の皆さんは、また「外国人投資家のやつらが」などと怒りの矛先を向けるかもしれませんが、下がって安くなったのを買うのは自然な話です。

例えば韓国メディア『韓国経済』に「『サムスン電子、なぜ今上がるのか…』6,000億賭けたアリたち『絶叫』」というタイトルの記事が出ており、どうも阿鼻叫喚の地獄絵図のようですが、そもそもショートに張るのはリスクが高いのです。

かくいう筆者などもショートに張った際にはだいたいロクな目に遭ってはおりません。こういうのは経験を積み、実際に痛い目に遭って覚えていくもの。授業料だと思って諦めるしかありません。

(柏ケミカル@dcp)

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