世界的にエネルギー危機といわれるような状況になっています。資源価格の高騰、電力不足など各国で懸念される状況です。
これに拍車をかけるようなことが起こりました。インドネシアが「石炭の輸出を01月31日まで止める」としたのです。
2022年01月01日、インドネシアのエネルギー鉱物資源省は「電気需要の増加で電力供給が中断される危険がある」として、「来る31日まで石炭輸出を禁止する方針」と明らかにしました。
インドネシア国内の石炭が足りなくなって、20基の発電所(1万850MW規模)が稼働中断に追い込まれる可能性があり、そのための輸出禁止措置と説明しています。
インドネシア政府は、石炭輸出業者に船舶に積んだ石炭もいったん国内発電所に送るようにと指示を出しています。
韓国メディアがすでに騒ぎ出していますが、今冬、韓国は「1980年12月以来、41年ぶりの寒波」などといわれるほど冷え込んでいます。石炭不足が現実化すると、寒波の中、電力不足も想定しなければなりません。
日本にも影響が大きいと予想される
日本もインドネシアから石炭を大量に購入していますので、全く他人事ではありません。以下は『JOGMEC』の資料にある石炭の輸入国、輸出国のデータです。
⇒参照・引用元:『JOGMEC』公式サイト「世界の石炭事情 -2020年度-」
インドネシアは世界最大の石炭輸出国であり、日本は世界第3位の石炭輸入国、韓国は第4位なのです。世界最大の石炭輸出国が1カ月、石炭の輸出を止めるというのですから、これは大変にまずい状況です。
(吉田ハンチング@dcp)