背に腹はかえられない――といったところでしょう。
対ドルで最安値をつけたロシアの通貨ルーブル。
以下のチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。
一時「1ドル=100ルーブル」を突破しました(2022年02月28日21:24現在)。無茶苦茶なルーブル安進行です。
2022年02月28日、中央銀行である『ロシア連邦中央銀行』が緊急で主要政策金利を9.5%から20%に引き上げました。
これまた無茶苦茶ですが、通貨安を食い止めるためには仕方ありません。
『ロシア連邦中央銀行』は流動性を枯渇させないために銀行の準備金で7,330億ルーブルを開放すると表明。また、ドメスティックな企業に外国為替の売却を命じる計画を発表。
「輸出業者に輸出契約の下で受け取った全ての外国為替収入の80%を売却せよ」という話で、ルーブル安を止めるため、外貨売りルーブル買いをしろ――というのです。しかし、ずんずん安くなっていくルーブルを買うのはみんなイヤでしょう。
だんだんロシアがトルコっぽくなってきました。いや、トルコは常識に逆らって金利を下げるから逆ですか。ロシアは自らが犯した無法行為によって金融面で苦境に陥りつつあります。
(吉田ハンチング@dcp)