予定どおりではありますが、さすがに韓国メディアも驚きをもって報じています。
インフレの急進です。
韓国は尋常ではないインフレに見舞われており、国民からは「なんとかしろ」の声が上がっています。ガソリン価格を抑えるために減税枠の拡大といった措置は行っているのですが、諸物価高騰といった情勢であまり効きません。
2022年04月05日、韓国統計庁が「2022年03月消費者物価動向」を公表しました。これが韓国メディアでは驚きをもって報じられているのです。以下をご覧ください。
消費者物価指数:4.1%上昇
生活物価指数:5.0%上昇
生鮮食品指数:2.2%上昇
※対前年同期比の増減⇒参照:引用元:『韓国 統計局』公式サイト「2022年03月消費者物価動向」
とうとう消費者物価指数が対前年同期比で「4.1%」の上昇となりました。上昇幅は「4%」を突破です。
以下のここまでの消費者物価指数の推移をご覧ください。
↑紺色のラインが「対前年同期比」の増減。灰色のバー棒グラフは「前月比」の増減を示しています。⇒参照:引用元:『韓国 統計局』公式サイト「2022年03月消費者物価動向」
ご注目いただきたいのは「灰色」の「対前月比」の増減を示す棒グラフです。
9カ月連続でプラスにあります。つまり9カ月連続で物価が上がり続けていることを示しています。
韓国政府の動きが鈍い!
インフレを止めるためには相対的にお金の価値を高めなければなりません。
そのためには、お金じゃぶじゃぶをやめて金融引き締め方向に動かないといけないのですが……よせばいいのに、05月10日に発足する尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権は「50兆ウォン」まこうとしています。
50兆ウォンは、韓国政府の予算(支出)がざっくり600兆ウォンですから、政府予算の8.3%にも当たる金額です。
韓国の金融当局はインフレを止める気があるのでしょうか。
ただ、何度もご紹介しているとおり、『韓国銀行』には総裁がおらず(李総裁が2022年03月31日に退任)、新政権への引き継ぎ期間で洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官もリーダーシップを発揮しにくくなっています。
金融委員会はチャカポンですし……。
(吉田ハンチング@dcp)