韓国政府与党『共に民主党』の大統領候補・李在明(イ・ジェミョン)さんが、大統領選挙の最中に「韓国のウォンは基軸通貨になれる」と主張して失笑を買ったことがありました。
発言の元はあの『全国経済人連合会』のリポートだったわけですが、失笑を買っても仕方ありません。なぜ仕方ないのか『韓国銀行』が出したプレスリリースで確認してみましょう。
2022年04月22日、『韓国銀行』が出した「2021年決済通貨別輸出入」を見てみます。この資料の中に、韓国が輸出入においてどの通貨を使ったのかのデータがあるのです。
以下をご覧ください。まず、韓国からの輸出でどの決済通貨が使われたのかです。
2021年
ドル:83.9%
ユーロ:5.9%
日本円:2.6%
ウォン:2.4%
その他:5.2%
人民元:2.0%⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年決済通貨別輸出入」
輸出の決済で使われる通貨はほとんどがドルで「83.9%」となっています。ウォンは「2.4%」です。
次に輸入の場合です。
2021年
ドル:80.1%
ユーロ:5.9%
日本円:5.1%
ウォン:6.5%
その他:2.3%
人民元:1.5%⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年決済通貨別輸出入」
輸入の場合もほとんどが「ドル」で「80.1%」です。ウォンは「6.5%」となっています。
先に「韓国のウォンは基軸通貨になる」などといっていたわけですが、韓国自身が決済に使っているウォンが上掲のような割合にしか過ぎないのに、なぜそんなことが可能だと思うのでしょうか。
※もっとも韓国の場合「基軸通貨」をハードカレンシーの意味で使っていることがほとんどです。
(吉田ハンチング@dcp)