激減もいいところです。
2022年05月06日、中国の国家外貨管理局から2022年04月時点での外貨準備が公表されました。
外汇储备……3兆1,197.20億ドル
(Foreign currency reserves)
対前月比:-682.74億ドル基金组织储备头寸……100.48億ドル
(IMF reserve position)
対前月比:-4.23億ドル特别提款权……522.71億ドル
(SDRs)
対前月比:-8.89億ドル黄金……1,197.31億ドル
(Gold)
対前月比:-19.32億ドル其他储备资产……-1.30億ドル
(Other reserve assets)
対前月比:+2.21億ドル計:3兆3,011.96億ドル
対前月比:-719.62億ドルデータ出典:『中国 国家外貨管理局』公式サイト
SDR、金などを除いた外汇储备(Foreign currency reserves)はなんと「682.74億ドル」(約8兆9,145億円)も減少しました。
以下が直近の推移です。
上掲のとおり、中国の外貨準備高は急減です。背景にあるのは、例のロックダウン騒動があると見られます。輸出が思うように運ばず、外貨が積めなくなっているというわけです。
そもそも中国の外貨準備には「緊急時に使えるのはどのくらいあるのか」という疑惑があります。およそ1/3は合衆国公債であることは確かですが、残りの2/3が全くの謎なのです。
売却できそうもない対外資産が組み入れられているのではないか、ともいわれます。ずいぶん前にご紹介したことがありますが、中国の外貨準備は実は思っているよりもずっと脆弱なのではないかと指摘する識者もいらっしゃるのです。
(吉田ハンチング@dcp)