2022年05月30日、「第54回日韓経済人会」が東京とソウルの開場をオンラインで結んで開催されました。
この日韓経済人会は1969年から一度と途切れることなく年一度日韓で交互に開催されてきました。
親米の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が誕生したためでしょうか、260人余りが出席するという盛会となりました。
韓国の産業通商資源部が「日韓の経済人が協力・共有強化を約束」というプレスリリースを出しました。
以下です。
(前略)
□今回の会議では、「日韓経済連携の新たなステージ」というテーマの下、日韓両国企業人がポストコロナ時代のグローバルバリューチェーンのパラダイム変化への対応、両国青年人材交流活性化のためのプラットフォーム構築など、未来を共に準備していくための協力案に焦点を当てた□この日の行事には両国の高位級人事も共にしたが、安徳根(アン・ドクグン)通商交渉本部長はソウルで、岩田経済産業相の代わりに政務官(次官級、衆議院4選)と額賀日韓議員連盟会長(衆議院13選)は東京でそれぞれ出席してお祝いをしました。
ㅇ安徳根通商交渉本部長はこれまでコロナのため交流が容易でない状況でも両国企業が貿易・投資活性化に努めてくれたことに感謝を表し、今後の日韓両国間の未来志向的経済通商協力が拡大するよう支援していくと述べた。
(後略)
産業通商資源部は「日韓の経済人が協力・共有強化を約束」というタイトルでプレスリリースを出していますが、韓国と「約束」などしても守ってはもらえないので、日本としては約束などしない方がいいのですが……。
「日韓議員連盟」の額賀会長も東京側で出席し、祝辞を述べています。関係改善に日韓のどちらものが、いささか前のめりになっている雰囲気が感じられます。
しかし、結局のところ韓国が日本との約束を守らないと関係改善は進みません。政府が、そして議員が前のめりでも世論の反対に逆らってまで前に進むことは困難です。
本当に何か約束をしたのだとしたら、これまでの日韓の葛藤はいったいなんだったのか――という話です。国と国との約束を守らないと分かっている相手と、また新たな約束を結ぶのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)