「韓国は日本に技術移転をせがんでいる」今も変わらないのでは

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韓国メディアには「独自技術で……」「国産技術の……」といったフレーズがよく登場します。

先にご紹介したロケット「ヌリ号」でも「我が国独自開発の……」といった枕詞が付いていました。

このような枕詞が付くのは、ウラを返せば「独自技術でつくったものがあまりない」「国産技術でつくられたものがほとんどない」と自覚しているからではないでしょうか。

日本は朝鮮併合時代に、朝鮮半島に産業革命をもたらしました。それまでは近代的な技術が全くない地だったのです。

近代技術の源泉は日本が朝鮮半島に持ち込みました。戦後もそれは変わらず、1965年に日韓基本条約が締結された後、(なにせ朝鮮戦争で世界最貧国クラスに転落していましたので)かつての同胞を支援すべく資本・技術を注ぎ込みました。

一番有名なのは、現在は世界的な製鉄会社となった『ポスコ』(当時は浦項製鉄)です。

鉄は国家なり」という言葉がありますが、韓国で一流の鉄を生産できるようにし、国たらしめたのは、日本の資金と技術です。アメリカ合衆国など他の国は韓国への資金提供、技術供与を断りましたが、日本は逃げませんでした。

日韓基本条約に伴う対日請求権5億ドルの中から7,723万ドル、それでも足りずに日本輸出入銀行から5,450万ドルを投入。技術も供与し高炉、鉄の生産施設を完成させたのです。技術を教えたのは『八幡製鐵』『富士製鐵』『日本鋼管』の3社です。

製鉄だけではありません。自動車造船など、産業通商資源部が「韓国の主力輸出品○種」などと書く製品のほとんどが日本の技術支援)によって成立しました。

韓国は日本の技術で世界最貧国から脱出できたのです。

2019年、前文在寅大統領は「二度と日本には負けない」と称して、「素材・部品・装備」の日本依存から脱却するとしました。しかし、そんなことを突然叫んでもできるわけはないのです。

なぜなら、韓国は技術移転によって産業を興すという道をたどってここまできたからです。現在につながる1990年代にすでにそのことについての警鐘が鳴らされています。

以下に池東旭先生の著作から該当箇所を引用してみます。

(前略)
韓国は日本に技術移転をせがんでいる。

だが、技術は移転するものではない。問題意識を持って肩ごしに盗むものだ。

技術を自分のものにする心構えができていない限り、技術移転はしょせんメッキで終わる。

技術はすぐに陳腐化する。こうなると韓国はいつまでも日本から二番煎じの技術しか導入できない。技術を伝授されてもまたすぐ新しい技術移転を迫る繰り返しだ。

しかも、現場を知らないので地味な基礎技術より派手な先端技術を欲しがる。素材、部品技術そっちのけでカッコのよい組み立て技術を選好する。

韓国には技術重視の伝統がない。ブルーカラー蔑視、現場軽視だ。現場に密着しない技術はすぐ無用になる。

韓国がNIES(新興工業経済地域)の間で落後しているのは、権力志向の外華内貧と技術蓄積の不毛のせいだ。
(後略)

⇒参照・引用元:『新版 軍服を脱いだ韓国 気になる隣人』著:池東旭,時事通信社,1994年09月20日新版,p84

「NIES(新興工業経済地域)」なんて言葉が出てくることからも分かるとおり、この池東旭先生の本は「新版」が出版されたのが1994年。もう四半世紀以上も前です。

当時には「日本に技術移転をせがんでいる」という状況があって、池東旭先生が「そんなことではいかん」と指摘していらっしゃいます。

「韓国は単なる組み立て工場である」と批判をする方がいらっしゃいますが、現在でもそうなのかはともかくとして、1994年には池東旭先生が嘆いていらっしゃるとおりの現状でした。

技術移転をせがむ相手が日本ではなく、高速鉄道ではフランスだったり、ロケットではロシアだったり、軽空母では合衆国だったりしますが、池東旭先生が四半世紀以上も前に指摘されたことは、現在でも変わってはいないのではないでしょうか。

そのうちに「中国に技術移転を依頼する」なんてことも起こるのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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